M-AUDIO TORQ MIXLAB ユーザーズマニュアル

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Torq MixLab
ユーザーガイド
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Channel Volume
(チャンネル
/
ボリューム)フェーダ
PFL
に送信される前に
EQ
を出たオーディオはチャンネル・ボリューム・フェーダに送られます。これは主にチャンネルのボリューム・コントロール
です(クロスフェーダに従属しています)が、従来のミキサーのボリューム・フェーダと同様の動作をします。チャンネル・ボリューム・フェーダ
を使用して
2
つのトラックのボリュームを合わせることができます。しかしながら
DJ
によっては、チャンネル・ボリューム・フェーダを全く使わない
ことを好みソングのボリュームを
Gain
(ゲイン)ノブを使用してマッチさせる場合もあります。この理由は、ボリューム・フェーダをボリュームの
フェード、カット、スタッター・エフェクト(クロスフェーダで使われるスクラッチのテクニックに似ています)等の別のエフェクトに自在に使用
することができるからです。どちらの方法を選択するかは
DJ
次第です。
Torq LE
で画面上の
Channel Volume
(チャンネル・ボリューム)フェーダを使用する代わりに
X-Session Pro
ハードウエア・コントローラ
に装備された
Volume
(ボリューム)スライダを使用して調整することもできます。
X-Session Pro
については第
13
章を参照して下さい。
注意:
Channl Volume
(チャンネル・ボリューム)フェーダのボリュームを一番上まで瞬時に上げるには、
Shift
キーを押しながらフェーダ
をクリックします。
Crossfader
(クロスフェーダ)
オーディオが
Channel  Volume
(チャンネル・ボリューム)フェーダを通過しそれぞれのミキサーチャンネルを出ると左右それぞれの側に
あるクロスフェーダに送られます。クロスフェーダは、ミキサーの下にある横向きの大きなフェーダです。お分かりの通りミキサーをはさ
んで
2
つのチャンネルの間を両側に徐々に動くのでクロスフェーダという名前は大変に適切な名前です。クロスフェーダを一番左まで動かす
と、左のデッキ
A
のチャンネルだけを聴くことができます。同様にクロスフェーダを一番右まで動かすと右のデッキ
B
のチャンネルだけを聴
くことができます。
クロスフェーダは、片手だけで簡単に
1
つのソングをフェードアウトしてもう
1
つのソングへとフェードインできる方法を
DJ
に提供するため
に発明されました。実際、今でもこの目的で使用されています。しかしながら、導入されて以来
DJ
はこのシンプルなツールをバーチャルな
カミソリの刃のように進化させ、光速カット、スクラッチ等その他多くのテクニックを実行するために使用しています。
Torq LE
で画面上のクロスフェーダを使用する代わりに
X-Session Pro
ハードウエア・コントローラに装備されたクロスフェーダを使用す
ることもできます。
X-Session Pro
については第
13
章を参照して下さい。
注意:
Torq LE
のクロスフェーダは、大変に速く優れた反応を実現するようデザインされています。しかしながら
Torq LE
をマウスでコント
ロールしている場合、クロスフェーダをソング間でフェードする目的以外に使用することができません。カットやスクラッチングの目的で
クロスフェーダを使用するには、
SynchroScience
コントローラ(
X-Session  Pro
等)に見られるような本物のクロスフェーダを使用して
Torq LE
のクロスフェーダをコントロールすることをお勧めします。クロスフェーダをフィジカルにコントロ−ルすることがスクラッチのテ
クニックでは不可欠な要素です。
<
  Crossfader Curve
(クロスフェーダ・カーブ)
 
 
 
スクラッチングと言えば、クロスフェーダのデザインで改良されたことの
1
つは調整可能なクロスフェーダ・カーブです。クロス
フェーダ・カーブとは、クロスフェーダを左から右に(または右から左に)動かすにつれてソングがフェードイン
/
フェードアウト
する速度に関連します。
 
 
 
カーブの調整範囲における
2
つのうち
1
つの限界カーブは、
Equal Power Contour
(イコール・パワー・コンツア)で
2
つのソング
をゆっくりフェードさせるには良い方法です。フェーダを一番端から中央に動かすにつれて、もう
1
つのソングに少しずつフェー
ドインします。
1
つのソングにフェードインしながら同時にもう
1
つのソングからフェードアウトします。最終的には、
2
つのソ
ングが同時に演奏していてもフェードしながら全体のボリュームがそのまま維持されます。
 
 
 
もう
1
つの限界カーブは、
Hard Cut
(ハードカット)です。このカーブでは、ソングはフェーダを片方の端からもう一方の端へ動
かした後すぐソングがそのままのボリュームでフェードインします。同様に、もう
1
つのソングはクロスフェーダがもう一方の端
にほぼ到達するまでフェードアウトが開始しません。クロスフェーダが端に到達する直前にもう
1
つの曲がフェードインします。
これは、スクラッチ
DJ
が好む方法で手を殆ど動かすことなくボリュームはそのままにトラックをカットインすることができるため
です。素早く作業を行うとボリュームが一旦フェードアウトするようには聞こえません。サウンドが突然カットイン
/
アウトしたよ
うに聞こえます。