M-AUDIO TORQ MIXLAB User Manual

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Torq MixLab
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Sample Rate
(サンプリング・レート)
Audio  Interface
の下の
Sample  Rate
では、サンプリングレートを調節できます。大きな値では音質が改良されますが(ソースのマテリアル
に依存)コンピュータには大きな負担がかかります。従って、サンプリングレートは必要に応じた値にして下さい。
MP3
ファイルや
CD
ソングを演奏する時は、
MP3
CD
に使用される基準のサンプリングレートである
44.100
よりも大きくする必要はありません。
Buffer Size
(バッファ・サイズ)
オーディオ・プリファレンスにおいてもう
1
つの重要な設定は、
Buffer  Size
(バッファ・サイズ)です。このパラメータは理解しにくいか
もしれませんが実際にはそれほど複雑ではありません。バッファ・サイズが
Torq LE
のパフォーマンスに及ぼす影響を理解するには、まずコ
ンピュータがオーディオをプロセスする方法を少し理解する必要があります。
Multi-tasking
(マルチ・タスキング)は、複数の作業を同時に行うことを表す用語です。コンピュータが同時に
2
種類以上のプログラムを
実行することができる様にするものです(例えば、インターネットを使用中に
iTunes
を聴く)。コンピュータが同時に
2
種類のことを実行し
ているように見えますが実際はそうではありません。コンピュータは一度に
1
つの作業をしますが目に見える速度よりずっと速く
2
つの作業
を交互に行っているのです。
これは、オーディオ・ソフトウエアを使用する上では問題を生じます。オーディオはノンストップです。
5
分の曲は
5
分間停止せずに演奏し
ます。コンピュータでは、その他の作業をこなすために飛び回りながらオーディオをどのようにして再生し続けるのでしょうか
?
その答え
がバッファリングです。オーディオのバッファは、一時的に保存できるタンクのようなもので一瞬のオーディオを留めておくことができま
す。コンピュータは、オーディオ・バッファに音楽を入れておき他の作業(画面上で時計を合わせたり、ネットワークの接続を確認したり、
RAM
の使用状況をモニターしたり等)をしながらそのバッファで演奏を行うのです。全てうまく実行されると、コンピュータはその他の作
業を完了しバッファが空になる前にバッファを次のデータで一杯にします。このようにしてマルチ・タスキング(一度に複数の仕事)をしな
がらオーディオを完全に再生することができるのです。
オーディオのバッファは、コンピュータが再び次のデータを入れる前に空になることがあれば、オーディオ再生はコンピュータがバッファを
満たすまで停止します。この音の欠落は大変に速い速度で発生するので大きなギャップに感じることはありませんが、クリックやポップ等の
ノイズに聞こえたり音が歪んだようにも聞こえます。一旦これが発生すると解決策は
CPU
の負荷を軽くするか(コンピュータの時間を消耗
している不必要なソフトウエアを閉じる)、オーディオ・バッファのサイズを大きくして、バッファでより長く演奏ができるようにします(
コンピュータに他の作業を実行する充分な時間を与えます)。
それでは、どうしてバッファ・サイズを大きくしてドロップアウトを防がないのでしょうか。問題は、バッファ・サイズを大きくするとシス
テムのレイテンシーを大きくすることになるからです。レイテンシーは、コンピュータに作業の指令(
EQ  Kill
を有効にする等)を出してか
ら、その結果が実際に聞こえて来るまでの時間のずれのことです。オーディオ・バッファが大きいとバッファは中にある全てのデータを演
奏してから新たな
EQ
の変化がオーディオに聞こえます。
DJ
演奏において、
DJ
は正確なタイミングで作業をこなす必要があるためこれは脅
威になります。
解決策は、バッファ・サイズをオーディオに何の問題も生じさせないようできるだけ小さく設定することです。これは、バーを次々に下げる
リンボー・ダンスのようなものです:
 
1. 
デッキにソングをロードし再生します。
 
2. 
再生中に
Audio Preferences
(オーディオ・プリファレンス)のタブを開きます。
 
3.   
ソングが適切に再生していれば、
Buffer  Size
(バッファ・サイズ)のメニューをクリックし現在の値に一番近い小さいバッファ・
サイズを選択します。バッファは即座に更新されソングの演奏は続行します。
 
4.   
ソングを少しの間聞いてみます。もしソングがクリーン(クリックやポップ、グリッチの無い状態)であれば、バッファ・サイズ
をもう一段階小さな値に設定します。
 
5. 
この作業を繰り返し音質を確認しながらオーディオに雑音が入り始めるまで調整します。
 
6.   
下限が検出されてから、バッファ・サイズをその値よりも
1
つ上位の値(作業中、下限に到達する
1
つ前に確認した値)に設定する
とシステムは最適化されます。
 
 
 Torq LE
は、これらの設定では大変に安定していますが、
CPU
負荷を上げるとシステム・パフォーマンスが損なわれることを覚え
ておく必要があります。