Sony MZ-R900 User Manual

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システム上の制約による症状と原因
ミニディスクシステムでは、従来のカセットや
DAT
とは異なる方式で録音が行われま
す。そのため、いくつかのシステム上の制約があり、次のような症状が出る場合があり
ます。これらは、故障ではありませんので、あらかじめご了承ください。
症状
最大録音可能時間
(60
分、
74
分、
8 0
)
に達していなくて
も、「
TR FULL
」表示が出る。
曲数も録音時間も余裕がある
のに、「
TR FULL
」表示が出
て、録音が止まる。
頭出しマーク
(
曲番
)
が消せな
い。
曲を消しても、ディスクの録
音できる残り時間が増えな
い。
ディスクに録音した時間と残
り時間の合計が、最大録音可
能時間
(60
分、
74
分、
80
)
一致しない。
編集した曲を再生しながら早
送り、早戻しすると、音がと
ぎれる。
原因
254
曲録音されるとそれ以上の録音はできません。
さらに曲を追加するには、不要な曲を消して録音してくださ
い。
同じディスクで録音、消去をくりかえすと、
1
曲のデータが
連続して記録されず、空いているところに分割して記録され
ることがあります。ミニディスクは、このような場合でも離
れたデータをすばやく探し出し、順に再生します。ただし、
分割したそれぞれのデータは曲の区切り(
1
曲)と同じ扱い
になり、全部で
254
曲になると、録音できなくなります。
さらに曲を追加するには、不要な曲を消して録音してくださ
い。
つなごうとする曲のデータがディスク上に分散し、それぞれ
のデータの長さが
12
秒以下のとき、その曲の頭出しマーク
(曲番)を消して前の曲とつなぐことはできません。また、
ステレオ録音した曲とモノラル録音した曲、デジタル接続で
録音した曲とアナログ接続で録音した曲もつなぐことはでき
ません。
ディスクの録音できる残り時間を表示するとき、
12
秒以下
(ステレオ録音時)、
24
秒以下(
LP2
ステレオ録音、モノラル
録音時)、または
48
秒以下(
LP4
ステレオ録音時)の部分は
無視します。このため、短い曲を何曲消しても録音できる残
り時間が増えないことがあります。
通常、録音はステレオ録音時で約
2
秒、
LP2
ステレオ録音ま
たはモノラル録音時で約
4
秒、
LP4
ステレオ録音時で約
8
を最小単位としてディスクに記録します。録音を止めたとこ
ろでは、記録の最後の部分が実際には
2
秒(
4
秒または
8
秒)
に満たない場合でも約
2
秒(
4
秒または
8
秒)分のスペースを
使います。
また、録音を止めた後再び録音を始めるときには、録音を始
めたところで約
2
秒(
4
秒または
8
秒)分のスペースを空けて
記録を始めます。これは、録音を始めるときに誤って前の曲
を消さないためです。このため、実際に録音できる時間は録
音を止めるたびに、最大録音可能時間よりも最大で
6
秒(
12
秒または
24
秒)短くなります。
再生しながら早送り、早戻しするときは通常より高速で再生
するため、短い曲がディスク上のいろいろなところに点在し
ていると、探すのに時間がかかり、音がとぎれることがあり
ます。