Aopen 1-ax5t-3 User Manual

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概要
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ってきた電話に自動応答することでシステムが自動的に立ち上がるようにするこ
とが出来ます。ここで最も画期的なのは,外付けタイプのモデムばかりでなく内
蔵のモデムカードでも,この目覚ましモデム機能が可能となったことです,本マ
ザーボードAX5TとMP56内蔵型モデムカードには特許申請中の特別な回路が組み
込まれており,電源を一切必要とせずにこの目覚まし機能が動作します。
RTC (リアルタイムクロック)による目覚ましタイマー機能
このタイマーは目覚まし時計に似た機能で,予め設定されていた日時に自動的
に,システムの電源を入れ,特定のアプリケーションを立ち上げます。毎日決ま
った時間に,あるいは向こう1ヶ月以内で指定された特定の日時に,自動立ち上
げするようにも設定できます。指定日時の精度は秒となります。
効率の高い同期型スイッチング・レギュレータ電源
現在使われているほとんどのスイッチング電源の設計では非同期方式を採用して
おり,これを技術的な観点から見ると,まだまだ多くの電力を消費し熱も発生さ
せております。この方式で用いているショットキー・ダイオードの温度が57℃に
まで上がるのに対して,AX5Tで使っている同期式のスイッチング回路では,
MOS  FETの温度は36℃以内に抑えられることとなり,極めて効率の高い制御方式
になっています。
3V系の過大電流保護回路
Baby  ATやATXの+5V/+12Vスイッチング電源では,過大電流保護は極めて普通に
備えられている機能ですが,残念なことに新世代のCPUやチップセットが用いて
いる3.3Vとか2.8Vの電源は,5Vから変換して作り出しているもので,5V系の過大
電流保護は全く無意味となっております。オンボードのスイッチング・レギュレ
ータを持つAX5Tでは,5V/12V系ばかりでなく3.3V  (Vcpuio,チップセット,
PBSRAM,SDRAM用)と2.8V  (CPU  Vcore用)  にも過大電流保護を設け,不測の回
路ショート事故やそれに伴うシステム破損から守るために,フルラインでの保護
を図っております。
CPU耐熱保護機能
CPUの温度が55℃を超えるとCPUのスピードを自動的に遅くすることにより,発
熱を押さえてCPUを故障から守ります。この時BIOSと,更にADM*がインストー
ルされていれば ADMからも,警告メッセージが出されます。
* 注: AOpen Desktop Managerの略で,インテルのLDCMに相当するものです。