Fujitsu 163-0731 User Manual

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第  技術解説
■ 他の強誘電体材料
FRAM 用の強誘電体薄膜キャパシタ材料としては , これまで PZT の研究が最も多く行われてきまし  
た。これは , PZT が大きな残留分極値(2Pr)を有している上に , 比較的容易に強誘電性が得られるこ  
とや FRAM として用いるのに適当な抗電界値(Ec)を持っているためです。これに対して , Bi 層状 
化合物である SBT: SrBi
2
Ta
2
O
9
は , Ec が小さく , 薄膜化による動作電圧の低減が可能な上に , 10
12
回の    
分極反転後も疲労がほとんど見られないという特長があります。
SBT の結晶構造を図 2.3 に示します。
図 2.3 SBT (SrBi
2
Ta
2
O
9
) 結晶構造
:Sr
:Bi
:Ta
:O
Bi 
Bi 
Bi