Sybase IQ 12.7 User Manual

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 1 章    データベース・テーブルからのデータの選択
パフォーマンス&チューニング・ガイド
11
集約データの取得
ここでは、集約情報を返すクエリを構築する方法について説明します。集約情
報の例を次に示します。
カラム内のすべての値の合計
カラム内のエントリの数
カラム内のエントリの平均値
集合関数の概要
従業員の人数を調べたいとします。次の文は、
employee テーブルのローの数
を取得します。
SELECT count( * )
FROM employee
このクエリによって、
1 つのカラム (count(*) というタイトル ) と 1 つのロー
( 従業員数が格納されている ) だけで構成されるテーブルが返されます。
次のコマンドは、やや複雑な集約クエリです。
SELECT   count( * ), 
min( birth_date ),
max( birth_date )
FROM employee
このクエリの結果セットは、
3 つのカラムと 1 つのローで構成されます。3 つ
のカラムには、従業員数、年齢が最も高い従業員の誕生日、年齢が最も低い従
業員の誕生日が格納されています。
COUNT、MIN、MAX を「集合関数」と呼びます。これらの各関数は、テーブ
ル全体の情報を要約します。集合関数は、
MIN、MAX、COUNT、AVG、SUM、
STDDEV、VARIANCE と全部で 7 個あります。すべての関数が、パラメータ
としてカラム名または式を使用します。前述のように、
COUNT はアスタリス
クもパラメータとして使用します。
count(*)
75
count(*) 
min( birth_date ) 
max( birth_date )
75 1936-01-02 
1973-01-18