Sybase IQ 12.7 User Manual

Page of 212
統計関数
 
82
 
Sybase IQ
STDDEV_POP - グループまたはパーティションの各ロー (DISTINCT が
指定されている場合は、重複が削除された後に残る各ロー
) に対して評価
される「値の式」についての母標準偏差を計算します。これは、母分散の
平方根として定義されます。
STDDEV_SAMP  -  グループまたはパーティションの各ロー (DISTINCT
が指定されている場合は、重複が削除された後に残る各ロー
) に対して評
価される「値の式」についての母標準偏差を計算します。これは、標本分
散の平方根として定義されます。
VAR_POP - グループまたはパーティションの各ロー (DISTINCT が指定
されている場合は、重複が削除された後に残る各ロー
) に対して評価され
る「値の式」についての母分散を計算します。これは、
「値の式」と「値
の式の平均」との差の
 2 乗和をグループまたはパーティション内の残りの
ローの数で割った値として定義されます。
VAR_SAMP - グループまたはパーティションの各ロー (DISTINCT が指
定されている場合は、重複が削除された後に残る各ロー
) に対して評価さ
れる「値の式」の標本分散を計算します。これは、
「値の式」の差の
 2 乗
和を、グループまたはパーティション内の残りのローの数より
 1 少ない数
で割った値として定義されます。
これらの関数と
 STDDEV および VARIANCE 関数は、クエリの ORDER BY 句の
指定に従ってローのパーティションについての値を計算できる集合関数です。
MAX や MIN などのその他の基本的な集合関数と同様に、これらの関数は入力
データ内の
 NULL 値を無視します。また、分析される式のドメインに関係なく、
分散と標準偏差の計算では必ず
 IEEE の倍精度浮動小数点数が使用されます。分
散関数または標準偏差関数への入力が空のデータ・セットである場合、これら
の関数は結果として
 NULL を返します。VAR_SAMP 関数は 1 つのローに対して
計算を行うと
 NULL を返しますが、VAR_POP は値 0 を返します。
分散統計関数
SQL/OLAP には、順序付きセットを取り扱う関数がいくつか定義されています。
PERCENTILE_CONT と PERCENTILE_DISC という 2 つの逆分散統計関数があ
ります。これらの統計関数は、パーセンタイル値を引数として受け取り、
WITHIN
GROUP 句で指定されたデータのグループまたはデータ・セット全体に対して処
理を行います。
これらの関数は、グループごとに
 1 つの値を返します PERCENTILE_DISC
( 不連続 ) の場合、結果のデータ型は、WITHIN GROUP 句に指定した ORDER
BY の項目のデータ型と同じになります。PERCENTILE_CONT ( 連続 ) では、
結果のデータ型は、
numeric (WITHIN GROUP 句の ORDER BY 項目が numeric
の場合
) または double (ORDER BY 項目が整数または浮動小数点の場合 ) とな
ります。