Mackie 802-VLZ3 User Manual

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Owner’
s Manual
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Owner’s Manual
録音状態またはインプットモードのトラックで
ALT 3–4 の
信号が受信され、プレイバックやセーフモードのトラック
では信号は受信されません。
ライブやミックスダウン時に、複数チャンネルのレベル
1 つのノブで同時にコントロールすることができると大
変便利です(サブグルーピングと呼ばれる手法です)
。必要
なチャンネルを
ALT 3–4 ミックスにアサインし、SOURCE
 
[30] マトリクスで ALT 3–4 ボタンを押し込むと、シグナル
CONTROL ROOM
 [10]、そして PHONES [11] 出力に現
れます。
ALT 3–4 シグナルをメインミックスに戻す場合に
は、
ASSIGN TO MAIN MIX
 [33] スイッチを押してください。
ALT 3–4 にアサインされたすべてのチャンネルの全体的な
レベルを
CONTROL ROOM / SUBMIX
 [32] のノブによって
コントロールすることが可能になります。
同じ目的ではもう
1 つの方法があります。任意のチャン
ネルを
ALT 3–4 ミックスにアサインし、ALT 3–4
 [9] 出力
を使用していないステレオチャンネルの
 LINE IN [3] に接続
する方法です。けれどもこの場合、
絶対にそのステレオチャ
ンネルの
MUTE/ALT 3–4 スイッチを押し込まないでくださ
い。さもないとフィードバックループに近所中の犬が吠え
たてることになるでしょう!
ま た、
ALT 3–4 は「
SIP(ソロインプレース)」と呼ば
れる機能としても活躍します。チャンネルの
MUTE/ALT 
3–4 ス イ ッ チ、 そ し て SOURCE マ ト リ ク ス の ALT 3–4
スイッチだけを押してください。そのチャンネルのみが
CONTROL ROOM とヘッドフォンに現れます。
MUTE/ALT 3–4 コントロールはまだ目新しいものと言え
るかもしれません。時間をかけていじってみてください。
この仕組みに慣れてしまえば何百もの利用法を思いつくこ
とでしょう!
24
. PAN 
ノブ
PAN は、チャンネルのシグナルが左右のアウトプットに
送られる量を決定します。モノチャンネル
1–3 チャンネル、
または
3–8 チャンネルで L インプットのみに接続されてい
る場合)では、このコントロールはパンポットとして機能
します。ステレオチャンネル(
3–8 チャンネル、L と R に
ステレオ接続)の場合、
PAN ノブは家庭用ステレオのバラ
ンスコントロールと同じように機能します。
PAN はメインミックスと ALT 3–4 ミックスの行き先に大
きく影響します。例えば、
PAN ノブを左に振り切ると、信
号は
ALT 3–4 スイッチ
[23] の設定に従い、MAIN OUT L ま
たは
ALT OUTPUT L に供給されます。ノブを右に振り切る
と、信号は
MAIN OUT R または ALT OUTPUT R に供給さ
れます。
コンスタントラウドネス
 ! ! !
802-VLZ3 の PAN [24] コントロールには「コンスタント
ラウドネス(一定の音量)」と呼ばれる設計が採用されてい
ます(深夜のディスコクラブとは無関係です!)。
PAN ノブ
を徐々に左から右へ回していくと、サウンドは同じボリュー
ム(ラウドネス)を保ちながら左から中央、そして右へと
移動します。
例えば、あるチャンネルのパンを左(または右)に振り
切るように設定した状態で
0 dBであるなら、パンをセンター
に動かしたときに左(または右)チャンネルでおよそ
4 dB
の減衰が生じます。他社のコンパクトミキサーには、パン
がセンターの位置に来るとサウンドが非常に大きくなって
しまうものもあります。
3バンドの
EQ
802-VLZ3 は 3 バンドのイコライザーを搭載しています。
LOW シェルビングは
80 Hz、MID ピークは 2.5 kHz、HI シェ
ルビングは
12 kHz と、個々のポイントは注意深く設定さ
れました。
「シェルビング」回路は、特定の周波数より上
/ 下のすべての周波数をブーストまたはカットします。例
えば
LOW EQ ノブを右に回して
15 dB の位置に設定する
と、
80 Hz から下、聞こえない低い音までがブーストされ
ます。
「ピーク」とは、特定の周波数を中心に形作られる
「丘」のようなカーブを意味します。
MID EQ の場合は
2.5 
kHz を中心に周波数が強調されます。
25
. LOW EQ 
ノブ
80 Hz 以下の帯域を最大 15 dB
カ ッ ト ま た は ブ ー ス ト し ま す。
センターのポジションでフラッ
ト(ブースト、カットなし)と
なります。この周波数帯域を強
調するとバスドラムやベースギ
ター、ファットなシンセサウン
ド、セクシーな男声などにパン
チが加わります!
 
ローカット
[5] スイッチを併用
すると不必要な低音ノイズを排
除した上で
LOW EQ をブースト
することが可能です。
26
. MID EQ 
ノブ
MID はミッドレンジの略です。
このノブで
2.5 kHz を中心に最
15 dB のブーストまたはカッ
トが可能です。センターポジショ
ンではフラットとなります。サ
ウンドの特徴を決定する成分の
多くがこの帯域に含まれている
ため、
MID は最もダイナミック
な働きをすると考えられています。このノブを操作するこ
とによって各種の興味深い効果を得ることが可能です。
27
. HI EQ 
ノブ
12 kHz 以上の帯域を最大 15 
dB カットまたはブーストしま
す。センターポジションではフ
ラットです。ブーストすると全
体的なサウンドに透明感が加わ
ります。シンバル音にはシュー
という音を加え、キーボードや、
ボーカル、ギターなど、さらにはベーコンを焼く音!にエッ
ジを加えます。歯擦音やテープヒスを少なくするには僅か
にカットします。
20
Hz
100
Hz
1k
Hz
10k
Hz
20k
Hz
–15
–10
–5
0
+5
+10
+15
Mid EQ
20
Hz
100
Hz
1k
Hz
10k
Hz
20k
Hz
–15
–10
–5
0
+5
+10
+15
20
Hz
100
Hz
1k
Hz
10k
Hz
20k
Hz
–15
–10
–5
0
+5
+10
+15
Low EQ + Low Cut
Low EQ
20
Hz
100
Hz
1k
Hz
10k
Hz
20k
Hz
–15
–10
–5
0
+5
+10
+15
High EQ