M-AUDIO Axiom Manual De Usuario
17
Axiom
シリーズ・ユーザーガイド
日
本
語
日本語
3.2.3
デバイス
ID
49
鍵盤と
61
鍵盤モデルでは、
SysEx
メモリ・ダンプを送信する時に使用している特定の
Axiom
のデバイス
ID
を定義することができます。デ
バイス
ID
は
Axiom
を
2
台以上同時に接続する場合に、接続された
Axiom
をそれぞれ区別するために使用します。
25
鍵盤モデルにはデバイス
ID
の機能が搭載されておらず、デバイス
ID
は
127
にハードコードされています(
127
は
49
鍵盤と
61
鍵盤モデル
ではデフォルトのデバイス
ID
です)。デバイス
ID
が
127
に設定されていると、受信したメモリ・ダンプが別のデバイス
ID
を指定していても、
Axiom
は
MIDI
入力端子または
USB
端子で読み込まれる
SysEx
メモリ・ダンプのどれにでも反応します。
デバイス
ID
を
127
以外の番号に変更すると、デバイスはもともと同じデバイス
ID
番号で保存された
SysEx
メモリ・ダンプだけに反応します。
Axiom 49
または
61
でデフォルトのデバイス
ID
を変更するには、
Ctrl Assign
と
Store
ボタンを同時に押し、数値キーまたは
-/+
ボタンを使
用して新たなデバイス
ID
を入力します。
3.3
パラメータ・ジャンプを防止する
MIDI
コントローラに共通の問題は、装備されているコントローラを動かした時に外部
MIDI
機器または
DAW
で受信したパラメータは現在の
設定から使用しているノブやフェーダの位置へとジャンプする点です。その結果、ボリュームが急激に上がったり、急にビブラートのエフェクト
がかかったり、パンの位置が左から右へと急にジャンプしたり等、様々な問題を引き起こします。
がかかったり、パンの位置が左から右へと急にジャンプしたり等、様々な問題を引き起こします。
Axiom
はこのような状態を避けるため機能が
装備されています。
3.3.1
ミュート
Axiom
に装備された
Mute
(ミュート)ボタンは、全てのコントローラからの
MIDI
データ出力をオフにします。これにより、使用しているノブ
やフェーダの位置を変更して、対応するパラメータの現在の値に合わせることができます。
コントローラが全てミュートされると、
LCD
ディスプレイにはミュートのシンボルが表示されます。
Mute
ボタンをもう一度押すと、コント
ロールはアンミュート(ミュート解除)されます。
ミュートは、割当て可能なボタン、サスティーン・ペダル、鍵盤等に影響しないことに注意して下さい。これらのコントローラは、単発の
MIDI
コントロール・メッセージを送信するためで、コントロールしているパラメータに合わせるような必要は決してありません。また、ミュー
ト・モードは、鍵盤を演奏したり、割当て可能なボタンやサスティーン・ペダルを押すと解除されます。
3.3.2
ヌル
Null
(ヌル)ボタンを押すとヌル・モードになり、新たなメモリ・ロケーションを呼び出す時に
Axiom
のコントローラを一時的に無効にする
ために使用します。ヌル・モードは、コントローラが最後にメモリ・ロケーションを使用した時と同じ位置にアクセスするまで
MIDI
データを
出力しないようにします。ヌル・モードが有効な時は、
Axiom
がパラメータ・ジャンプを引き起こさないので安心です。
Null
ボタンを押すだけで、いつでもヌル・モードのオン
/
オフを切り替えることができます。ヌル・モードが有効な時、
Null
ボタンの
LED
が点
灯します。
ヌル・モードが有効の時、プリセットを呼び出して
Axiom
のコントローラを動かすと、コントローラの現在の位置と、そのプリセットを最後に
使用した時の位置との差を計算します。コントローラのプリセットを変更する前に最後に使用した位置とは別の位置にあれば、
LCD
ディス
プレイに
NULL
のシンボルが表示され、コントローラが元の位置(ヌル値)からどれだけ離れているかを数値で表示します。数値がマイナス
ならば、現在の設定値はヌル値よりも低く、プラスの数値なら、現在の設定値の方が高いことを示します。コントローラを動かしてヌル値に
近くなると、
近くなると、
LCD
ディスプレイに表示される値は
0
に近付きます。
0
になれば、
NULL
のシンボルが消えコントロールは
MIDI
データを出力す
るようになります。
各コントローラの現在の位置は、ヌル・モードの有効
/
無効に関わらず、新しいメモリを呼び出す前に一旦
Axiom
に記録されます。
ヌル・モードの状態は
Axiom
の電源をオフにした時に保存されます。
3.3.3
スナップショット
スナップショット機能は、スライダ、エクスプレッッション・ペダル、モジュレーション・ホイール、ピッチベンド・ホイール、ロータリ̶・エン
コーダの現在の設定値を送出する機能です。スナップショット機能は
コーダの現在の設定値を送出する機能です。スナップショット機能は
DAW
または外部
MIDI
機器を
Axiom
のコントローラ値に同調させる
のに使用します。
-
と
+
のボタンを同時に押すと、スナップショット機能が有効になります。
スナップショットはミュート機能(セクション
3.3.1
)と同時に使用すると、その他ほとんどのハードウエア・シンセでは見られない機能が使用
できます。ミュート機能を使用して自在に
Axiom
のコントローラの設定値を変更し、スナップショット機能を使用して変更後の設定値を同
時に送信することができます。