Yamaha clavinova clp-870 User Manual

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CLP-870 
MIDI及びデータの互換性について
シーケンスフォーマット
演奏データを記録する書式のことをシーケンスフォーマットと
言います。
・ 再生したい演奏データのシーケンスフォーマットと、再生し
ミディ
たいMIDI機器が対応しているシーケンスフォーマットが
一致していないと、再生できません。
主なシーケンスフォーマットを紹介します。
エスエムエフ
ミディ
SMF
(スタンダードMIDIファイル)
代表的なシーケンスフォーマットの1つです。
・ 一般的なSMFには
「フォーマット0
(ゼロ)
「フォーマット
1」
があります。
ミディ
多くのMIDI機器が
「SMFフォーマット0
(ゼロ)
に対応し
ています。
また、市販のディスクソフトの多くが
「SMFフォー
マット0
(ゼロ)
」で作られています。
・ CLP-870は
「SMFフォーマット0
(ゼロ)
と1」
に対応していま
す。
(SMFフォーマット1の場合、17チャンクまでのものに
対応しています。)
・ CLP-870で録音した演奏データは
「SMFフォーマット0
(ゼ
ロ)
になります。
イーシーク
ESEQ
ヤマハの多くの機器やディスクソフトで採用されている代表
的なシーケンスフォーマットの1つです。
イーシーク
CLP-870は
「ESEQ」
に対応しています。
イーシーク
CLP-870で録音した演奏データを
「ESEQ」
に変換するこ
ともできます。
(P84)
音色配列フォーマット
ミディ
MIDIでは音色を番号で指定します。
(プログラムナンバーと
言います。)
その番号の付け方(音色を並べる順番)
の規格
「音色配列フォーマット」
と言います。
・ 再生したい演奏データの音色配列フォーマットと、再生し
ミディ
たいMIDI機器が対応している音色配列フォーマットが一
致していないと、音色が正しく再生されません。
主な音色配列フォーマットを紹介します。
ジーエム
GMシステムレベル1
( 
 )
代表的な音色配列フォーマットの1つです。
ミディ
ジーエム
多くのMIDI機器が
「GMシステムレベル1」
に対応してい
ジーエム
ます。
また、市販のディスクソフトの多くが
「GMシステムレ
ベル1」
で作られています。
ジーエム
CLP-870は
「GMシステムレベル1」
に対応しています。
エックスジー
XG( 
 )
ジーエム
「GMシステムレベル1」
をさらに拡張し、豊かな表現力とデー
エックスジー
タの継続性を可能にしたヤマハの音源フォーマット
「XG
フォーマット」の音色配列です。
エックスジー
CLP-870は
「XG」
に対応しています。
エックスジー
CLP-870の
「XG」
音色を使って録音した演奏データは
エックスジー
「XG」
になります。
ディーオーシー
ディスク オーケストラ コレクション
DOC
(Disk Orchestra Collection)
( 
 )
ミディ
クラビノーバをはじめとするヤマハの多くのMIDI機器で対
応している音色配列です。ヤマハの別売ディスクソフト
「ピア
ディーオーシー
ノ アンサンブル」
のDOCファイルなどで使われています。
ディーオーシー
CLP-870は
「DOC」
に対応しています。
イーシーク
CLP-870で録音した演奏データを
「ESEQ」
に変換すると、
ディーオーシー
音色配列も自動的に
「DOC」
に変換されます。
■ これらの条件を満たしていても、機器の仕様や、演奏データの特殊な作り方により、完
全な互換性が実現できない場合もあります。
■ 次項で「CLP-870で再生できる別売ディスクソフトのご紹介」
を掲載しています。