Sybase IQ 12.7 User Manual

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メモリ使用の概要
 
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Sybase IQ
スワッピングをモニタするためのユーティリティ
UNIX vmstat コマンド、UNIX sar コマンド、または Windows タスク・マネー
ジャを使用すると、実行中のプロセス数、ページアウト回数、スワップ回数に
ついての統計を表示できます。この統計によって得た情報を使用して、システ
ムでページングが過度に発生していないかどうかを調べてください。必要に応
じて、設定を調整します。たとえば、特殊な高速ディスクにスワップ・ファイ
ルを配置します。
vmstat の出力例については、
UNIX システムでのページングのモニタリング」
を参照してください。
サーバ・メモリ
さまざまな目的に応じて、
Sybase IQ は、サーバ・メモリと呼ばれる単一メモ
リ・プールからメモリを割り付けます。サーバ・メモリには、バッファ、トラ
ンザクション、データベース、サーバの管理のために割り付けられたすべての
メモリが含まれます。
オペレーティング・システム・レベルでは、
Sybase IQ サーバ・メモリはヒー
プ・メモリで構成されます。ほとんどの場合、
Sybase IQ で使用されるメモリ
がヒープ・メモリか共有メモリかを気にする必要はありません。メモリ割り付
けは、すべて自動的に処理されます。ただし、
Sybase IQ を実行する前に、オ
ペレーティング・システム・カーネルが共有メモリを使用するように正しく構
成されていることを確認してください。詳細については、プラットフォームに
対応した『
Sybase IQ インストールおよび設定ガイド』を参照してください。
マルチプレックスの
メモリ管理
マルチプレックスの各サーバは、独自のホスト上にある場合と、ホストを他の
サーバと共有している場合があります。複数のサーバが同じシステム上にある
場合、作業負荷の処理にかかる
 CPU 時間は、単一の組み合わされたサーバの
場合とほとんど変わりません。しかし、独立した複数のサーバでは、単一の組
み合わされたサーバより多くの物理メモリが必要になります。これは、各サー
バが使用するメモリを他のサーバが共有できないからです。
ロード、挿入、更新、
同期、削除のための
メモリ
マシンの物理メモリが過度に割り付けられるのを防ぐには、ロードが発生する
操作に対して
 LOAD_MEMORY_MB データベース・オプションを設定します。
LOAD 操作だけでなく、このオプションは INSERT、UPDATE、SYNCHRONIZE、
DELETE の各操作にも影響を与えます。LOAD_MEMORY_MB オプションで
は、それ以降のロードで使用できるヒープ・メモリ量の上限を
 MB 単位で指定
します。ロードとバッファ・キャッシュの使用については
 を参照してください。LOAD_MEMORY_MB オプションの
詳細については、
Sybase IQ リファレンス・マニュアル』の
を参照してください。