Sybase IQ 12.7 User Manual

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 5 章    システム・リソースの管理
パフォーマンス&チューニング・ガイド
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Java 実行可能のデータベースのオプション
SET OPTION コマンドの JAVA_HEAP_SIZE オプションは、Java アプリケー
ションに対して接続ごとに割り付けるメモリの最大サイズ
 ( バイト単位 ) を設
定します。通常、接続ごとに割り当てられるメモリはユーザの作業領域として
使用され、その内訳は
 Java 変数と Java アプリケーション・スタック領域です。
Java アプリケーションの実行中、接続ごとの割り付けはデータベース・サーバ
の固定キャッシュを使用するため、制御できなくなった
 Java アプリケーショ
ンがメモリを使いすぎないようにすることが重要です。
SET OPTION コマンドの JAVA_NAMESPACE_SIZE オプションは、Java アプリ
ケーションに対してデータベースごとに割り付けるメモリの最大サイズ
 ( バイ
ト単位
) を設定します。データベースごとのメモリ割り付けは、Java クラス定義
を含みます。クラス定義は読み取り専用であるため、接続間で共有されます。し
たがって、その割り付けには固定キャッシュを使用することになり、このオプ
ションを使って割り付けサイズの制限を設定します。
プロセス・スレッド・モデル
Sybase IQ では、最大限のパフォーマンスを得るために、オペレーティング・
システムのカーネル・スレッドを使用します。スレッドは、ユーザ・レベルと
カーネル・レベルにあります。ライトウェイト・プロセスは、カーネルでサ
ポートされるコントロールの基本となるスレッドです。オペレーティング・シ
ステムによって、どのライトウェイト・プロセス
 (LWP) をどのプロセッサで
いつ実行するかが決定されます。オペレーティング・システムはユーザ・ス
レッドのことは関知しませんが、ユーザ・スレッドが待機中か実行可能かは認
識しています。
オペレーティング・システムのカーネルによって、
LWP が CPU リソース上に
スケジューリングされます。この場合、
LWP のスケジューリング・クラスと
優先度を使用します。マルチプロセッサ・システム上で、カーネルによって個
別にディスパッチされた
 LWP は、個別のシステム・コールを実行したり、個
別のページ・フォールトを発生させたり、並列実行されます
 。
高度にスレッド化された単一のプロセスが、すべての
 Sybase IQ ユーザの処理
を実行します。
Sybase IQ は、接続によって実行される処理の種類、使用可能
な合計スレッド数、さまざまなオプションの設定に基づいて、各ユーザ接続に
さまざまな数のカーネル・スレッドを割り当てます。