Sybase IQ 12.7 User Manual

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 6 章    パフォーマンスのモニタリングとチューニング
パフォーマンス&チューニング・ガイド
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-interval。レポート間隔を秒単位で指定します。デフォルトは 60 秒ごと
です。最小値は
 2 秒です。通常、クエリの実行中やパフォーマンスに問
題があるときに、モニタをデフォルトの間隔で実行すると、有益な結果
を取得できます。間隔が短すぎると、意味のある結果を取得できないこ
とがあります。ジョブ時間に見合った間隔を指定してください。通常は
1 分で十分です。
最初の表示では、サーバの起動からのカウンタが示されます。それ以降の
表示では、前の表示との差が示されます。
-append | - truncate。前者は既存の出力ファイルに追加、後者は既存の出
力ファイルをトランケートします。デフォルトでは、トランケートされ
ます。
-debug。主に、Sybase  製品の保守契約を結んでいるサポート・センタに
情報を提供するために使用します。これを指定すると、同じ情報を扱う標
準表示モードがあるかどうかにかかわらず、パフォーマンス・モニタで使
用可能な情報がすべて表示されます。ページの上部には、ディスク・ブ
ロック・タイプごとの統計の配列が表示されます。次に、他のバッファ・
キャッシュの統計、メモリ・マネージャの統計、スレッド・マネージャの
統計、フリー・リストの統計、
CPU 使用率、そして最後にバッファ・ア
ロケータの統計が表示されます。バッファ・アロケータの統計はさらにク
ライアント・タイプ
 ( ハッシュ、ソートなど ) ごとに集計され、最後に行
われたバッファ割り付けのヒストグラムが表示されます。メモリ割り付け
は、レポートの最後のページ以降に割り付けられた量を示すことに注意し
てください。
注意
表示する間隔は、ページ単位ではなく、出力行単位です。ただし、次の
2 つの場合は例外です。-cache_by_type と -debug では、表示ごとに新しい
ページが開始されます。
モニタ実行中の結果の確認
UNIX システムでは、クエリの実行中にモニタリング出力を確認できます。
たとえば、次のコマンドを使用してモニタを起動するとします。
iq utilities main into monitor_tab 
start monitor “-cache -interval 2 -file_suffix iqmon”
このコマンドを実行すると、結果が
 dbname.conn#-[main|temp]-iqmon という名
前の
 ASCII ファイルに出力されます。したがって、データベース asiqdemo で
は、結果が
 asiqdemo.2-main-iqmon に出力されます。
結果を確認するには、システム・プロンプトで次のコマンドを入力します。
$ tail -f asiqdemo.2-main-iqmon