Yamaha MG4FX Manuale Utente

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ステップアップガイド
MG12/4FX
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ミキサーを用いた音響システムの目的は、すべてのチャンネルの信号を 1 つに集めてバランスよくミックスすることです。入
力された信号が、ミキサーの中をどのような経路で流れていくかを理解しましょう。
2-1. ミキサー簡易ブロックダイアグラム
■ 入力チャンネル
1
ヘッドアンプ
ミキサーに入力した信号が最初に通るアンプのことです。入力さ
れた信号のレベルに合わせて、ゲインコントロールで信号の増幅
/ 減衰率を調節できます。
入力された信号が小さい場合は増幅させ、信号が大きい場合は減
衰させて信号のレベルを調節します。
2
イコライザー
イコライザーは、ある特定の周波数帯域をブースト(増幅)した
り、カット(減衰)したりして音色を変化させます。部屋の音響
特性に合わせて音色を補正したり、積極的な音作りに活用したり
と用途はさまざまです。ある周波数より下をカット(減衰)する
ハイパスフィルターなども、イコ ライザーの仲間に含まれます。
3
ピークインジケーター
信号の 大きさがミキ サーのヘッ ドアンプと イコライザー で扱え
るレベルを超えると、音は歪んでしまいます。そのレベルを超え
ないように監視するのがピークインジケーターです。
ピークインジケーターが点灯し続けている場合は、イコライザー
で無理な増幅をしていないかを確認し、必要に応じてヘッドアン
プのゲインコントロールを調整してレベルを下げます。
ピーク インジケータ ーがミキサ ー内のどこ の段階の信号 を検知
しているかを確認しておくことも大切です。本機のピークインジ
ケーターは、ヘッドアンプとイコライザーを通過したあとの信号
を検知しています。
4
チャンネルフェーダー
チャンネルフェーダーは、各チャンネルの信号を各バスに送ると
きの音量を調節します(プリフェーダー信号を除く)。演奏中に
最もよく使う操作子と言えます。
■ マスターセクション
5
バス
バスのしくみを理解することはとても重要です。ミキサーを流れ
る信号は、
「各チャンネルを上から下へ流れて、チャンネルフェー
ダーでレベル調整されたあと、左から順番にまとめられて、右端
のマスターフェーダーで全体のレベルが調整される」とイメージ
できます。この「左から順番にま とめる」のがバスの役割です。
本機は、ステレオバス(L、R)、グループバス(1、2)、AUX
バス、エフェクトバスの 6 バスのミキサーということができま
す。
6
マスターフェーダーとレベルメーター
マスターフェーダーは、各チャンネルから送られてくる信号全体
のレベルを調整する部分です。具体的には、ステレオフェーダー、
グル ープフ ェーダ ー、AUX センドコ ントロ ールな どがあ りま
す。ミキサーの機種によっては、マスターフェーダーが複数ある
ものもあります。レベルメーターは、選択された出力バスに流れ
る信号のレベルを LED で表示します。
2. 入力された信号の流れ
1
2
3
5
6
入力チャンネル
マスターセクション
4
バスの流れ