Cisco Cisco SG200-26P 26-port Gigabit PoE Smart Switch ユーザーガイド

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Cisco Small Business SG200 
シリーズ
 8 
ポート
 
スマート
 
スイッチ
 
アドミニストレーション
 
ガイド
 111
 
スパニング
 
ツリー
この章では、スイッチの
 Spanning Tree Protocol
STP; 
スパニング
 
ツリー
 
プロトコル)
の設定方法について説明します。
具体的な内容は、次のとおりです。
スパニング
 
ツリーの概要
STP 
は、複数のブリッジのあるネットワークで効率的な通信を可能にします。これらのネッ
トワーク上にあるデバイスは、同じエンドポイントへの複数の(つまり、冗長な)パスを学
習できます。パスの冗長性は、特定のリンクがダウンした場合にトラフィック
 
フローを維持
するために望ましい一方で、トラフィック
 
ループを引き起こし、ネットワーク
 
パフォーマン
スに影響を与え、フォワーディング
 
アルゴリズムを混乱させる可能性があります。
STP 
が有効な各ブリッジは、
Bridge Protocol Data Unit
BPDU
)と他のブリッジを交換
します。
BPDU 
は、ブリッジ
 
ポートの
 MAC 
アドレスと、各ポートに関連づけられたプライ
オリティおよびコストを識別します。
STP 
は、この情報を使用して、ネットワーク上の任意
 2 
台のステーション間に
 1 
本のアクティブ
 
パスを提供するトポロジを構築します。これら
のステーション間の冗長パスは、アクティブ
 
パスが利用できなくなった場合のみ使用できる
ように、スタンバイ状態で配置されます。
BPDU 
の交換により、ネットワークのルート
 
ブリッジとルート
 
ポートの選択も容易になりま
す。ルート
 
ブリッジは、その他のブリッジがそれぞれ、各パスでポートのコストを合計し、
最も低いものを選択することによって、最小のコスト
 
パスを計算するために使用する参照ポ
イントを提供します。ブリッジを最小のコスト
 
パスに接続するポートは、ブリッジのルート
ポートと呼ばれます。